まんねん集 第17号【2023.9】

◎季節の移り変わり

 9月末現在、ようやく朝夕は涼しくなりましたが、2023年の夏はこれまで以上に「暑いですね~」という言葉を発した気がします。実際数字にも表れており、全国の平均気温が1898年の統計開始以来最高となり、平年よりも1.76 ℃高くなりました(これまでの最高は2010年)。地球温暖化に加え、日本近海の海面水温が高かったことや太平洋高気圧の張り出しが強まったことが要因らしいです。

 気候変動によって影響を受けるのは私たち人間だけでなく、むしろ自然環境や生態系などにとってはとても大きな問題となります。例えば日本には四季があり、季節ごとに表情を変える花や虫の声を楽しむことができます。

 今年の萬念寺の境内でも、毎年のお決まりのように、6月末に蓮が開花し、7月からは蝉が一斉に鳴き始め、9月のお彼岸の頃には彼岸花が咲き始めました。どれも地上に出ている期間は短く、大半を地面(水中)で過ごしているのに、どうして毎年同じ時期に出てくることができるのか不思議でなりません。

 しかし、気候変動が進み続けると、それもいつかは終わってしまうのかもしれません。そのために何ができるかを考えることが我々の役目なのでしょう。

◎夏の行事

【六月定例法話】
 6月28日(水)に定例法話を行い、荒山淳先生による篳篥(ひちりき)の演奏を拝聴することができました。
 御参詣いただいた皆さま、ありがとうございました。

【おみがき】
 7月27日(木)に猛暑が厳しい中、おみがきにご尽力いただきありがとうございました。

【2023夏休みおつとめおけいこ(てらこや~)】
 今年は天気に恵まれ、連日の猛暑の中、子どもたちは元気いっぱい声を出してくれました。
 毎年来てくれている子どもたちは例年のことを思い出しながらおつとめをし、初めての子どもたちも、間違いをおそれず、周りに耳を傾け、きちんと声を出していたことが印象的でした。
 全部を細かく覚えることは難しいですが、一生懸命自分の耳で覚え、声に出そうとしている姿勢がとても素晴らしい年でした。

 私が近所の公園へ行ったとき、遊具で遊んでいた子どもたちが、正信偈を口ずさんでいるのを見かけました。
 日常に何気なく溶け込んでいることに喜びを感じました。

 今年もご協力いただいた保護者の皆さま、参加してくれた子どもたち、ありがとうございました。

【廿八日講員・婦人会追弔会、おつとめおさらい会】
 8月28日(月)に追弔会を行いました。
 荒山信先生の法話では、荘厳することの意味を話していただきました。三つ具足は仏さまのはたらきをあらわしており、華・香・灯を通して自身のいのちの尊さを教えていると教わりました。

 また、おつとめおさらい会も行いました。今年はたくさんの子どもたちが出席してくれたため、お御堂内にフレッシュな声が響き渡りました。皆さまに微笑ましく見ていただきました。
 最後に全員で記念撮影をしました。幅広い世代の方々が一同に萬念寺に集うことができ、うれしく思います。

◎今後の行事

【定例法話】
 9月28日(木) 午前10時~12時  法話:荒山 淳 師

【秋季永代経】
 10月5日(木) 午前10時~12時  法話:荒山 信 師

【報恩講(逮夜)】
 12月1日(金) 午後 3時~ 4時

【報恩講(日中)】
 12月2日(土) 午前10時~12時  法話:堂宮 淳賢 師

 有縁の皆さまお誘い合わせてご参詣下さい。

この記事を書いた人

萬念寺